なかなか決められない時の考え方
photo credit: HckySo via photopin cc
GWは友人と飲みにいったところ、怖くて意思決定できないという話がたびたびでてきたので、 本日は意思決定出来ない時に心がけていることについて、書きたいと思います。
久しぶりに会う友人と飲みに行くと、だいたいこんな会話がやりとりされます。
友人「お前、会社辞めたの?で、起業すんの?すげーな」
私 「全然すごくないっす。辞めて、会社登記するだけなら、だれでも出来ますから(笑)」
友人「いやー俺には、怖くてできないよ」
ってな感じです。
「怖くてできないよ」という友人の気持ちは、ぶっちゃけよくわかります。
まさか、僕も先日33歳になったのですが、誕生日を実家で両親に手巻き寿司でお祝いしてもらう(笑)という自虐ネタ的過ごし方するとは思いませんでした。ぶっちゃけ、ネギトロ巻き食いながら、33歳になって、実家でなにやってんだかなぁとも思わないわけではありません。もう宇宙兄弟の1巻の六太みたいな状態です。
なので、友人の意見はよくわかるのですが、そう言ってるうちに時計の針は進んでいってしまうので、なかなか決められない時に、自分が心がけていることを紹介します。
- 死ぬときのことを考える。
- ステップを分けて考える。
1.死ぬときのことを考える。
よく言われていることですが、死ぬときのことを考えると、大切にしたいことがなにか自ずとみえてきます。
Amazonの創業者ジェフ・ベゾスもウォールストリートのエリートサラリーマンのキャリアを捨てて起業するときにこんなことを言っています。
ベゾスは後悔最小化理論なるものをひねり出す。『いろいろ悩んでいると、細やな部分にとらわれてわけがわからなくなったりします。でも、たとえば、80歳になったとき、1994年の半ばという最悪のタイミングでウォール・ストリートの会社を辞め、ボーナスをもらいそこねたなぁと思い出すことはありません。そんなこと、80歳になってくよくよすることではありませんからね。逆に、インターネットいうもの、世界を変える原動力になると思ったものに身を投じなかった場合、あのときやっておけばよかったと心から後悔する可能性があると思いました。こう考えると・・・決断は簡単でした。』(ジェフ・ベゾス果てなき野望)
実は僕もキャリアを変えようと思ったのは、2年前に病気にかかったからです。病気が告知されて、このまま死んだら、絶対後悔すると思ったことの一つが、会社を作らなかったことです。折角、この世に生を受けたのに、色々自分に言い訳して、やりたかったことに挑戦していないと自覚した時、言い表せない虚しさと内なる自分に対する申し訳なさを感じたのを、今でも覚えています。僕は、これをきっかけに自分が大切にしたいことがはっきりしました。
※数回の検査の末、今は病気ではないことがわかったのでご安心を。
大切なことがわかったら、次はステップに分けて考えていきます。
2.ステップを分けて考える
意思決定できないときは頭の中がとっちらかっているので、整理しやすいようにステップをわけます。このステップをうまく利用した決定方法について、僕が通っていた大学院の講師をされている三谷さんのサイトで紹介されているので、そちらを転記します。
まずは以下のケースに取り組んでください。
ケース
雪原に飛行機が墜落した。目的地まで35キロ、気温は零度前後で風は強い。一帯は川や湖が多く、今も体は水に浸かっている。救助隊の到着は遅いと2週間後以降と思われる。飛行機は沈みつつあるが、次の14品目は取り出せるかもしれない。次のアイテムに1-14まで優先順位をつけなさい。
いかがでしょうか。
実際にはチームで優先順位を決める課題なのですが、なかなか優先順位がまとまらないことがほとんどのようです。そこで、以下のようにステップに分けて考えていきます。
【STEP0】一番大事なこと:生き残ること
↓
【STEP1】大方針 :STAY or MOVE
↓
【STEP2】効用・中目標 :寒えや飢えを凌ぐ or 進路がわかる。
↓
【STEP3】ツール・方針 :寝袋など or コンパスなど
どうでしょうか。
STAYかMOVEどっちにするかが、難しいんだという声も聞こえそうですが、細かいことは三谷さんの「正しく決める力」という本を読んでもらうとして、だいぶ決めやすくなった気がしませんか。
僕の場合のキャリアの話に戻すと、こんな感じでしょうか。(だいぶ省略してますが。。。)
【STEP0】一番大事なこと:自分の想いを社会に表現し、人生を楽しむこと。
↓
【STEP1】大方針 :独立して、実現したい事業・会社を作ろう
↓
【STEP2】効用・中目標 :仲間と資金を集めよう
↓
【STEP3】ツール・方針 :どこどこにピッチにしに行こう
みたいな感じですかね。STEPに分けて考えると、アクションプランの右往左往や思考の逆流がなくなって、どうやるかに集中できる気がしています。
以上っす。
引き続き、大事なことから、シンプルに考えていきたいと思います。
※ちなみにキャリアに悩んでいる人には 宇宙兄弟をお勧めします。おそらくなにも解決しないと思いますが、刺さりまくるはず(笑)
正しく決める力―「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法
- 作者: 三谷宏治
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/01/17
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (15件) を見る